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身近な人の死の乗り越え方
昨夜、家の近所にワゴンカーのような車が停車していた。「なんだろう?」と思ったその車の傍の家で人が亡くなったのだ。おそらくこれから葬儀場に出向く、もしくは帰宅してきたのかもしれない。1か月ほど前も長い付き合いだった知人が亡くなられた。
長年、年賀状をずっと出し続けており、ここ数年、賀状がこないなと思っていたら、いつの間にか病気を患っていてついに長い旅立ちとなってしまった。
そして先日、実家の愛犬が亡くなった。
ここ最近はなんだか旅立ってしまう人が多い。
実家は遠方のためペットのお別れ、そして火葬には付添いが出来なかったのがとても残念だ。
犬の場合は、母の話では何匹かまとめて火葬するとの事。そして後になって骨を頂く。という話だった。
が、愛犬をまとめて他の犬たちと合同葬儀・火葬だなどと、人一倍ペットを愛していた母にとってはやりきれない思いだったのだろう。無理やりなんとか1匹だけで火葬してもらう事にした。
そして焼かれてしまった骨だけになったペットの姿もこの目でしっかりと目に焼きうつしたかったに違いない。
私の亡き父も合同葬儀だった。検体という事で
、自宅で葬儀をし、そして数年後に合同葬儀と言う複雑さだ。
なので焼き尽くされた骨になった姿は見ていない。
おそらくペットの最後のお別れはこういう亡き父の以前の辛く悲しい事もあったのでなおさらだったのだろう。
人間の葬儀は、色々な宗派が選べる。
私の亡き父、祖父・祖母の葬儀は全て自宅で葬儀を行った。今時葬儀場を借りないという事も珍しい。
そのせいか忙しさも倍増で悲しんでいる暇などなかった。いとこが思いやりの言葉を優しく投げかけてくれて、そして最後に霊柩車が走り去る時以外は。
葬儀は一年に何回か出席させてもらう事がある。
その方たちとお別れという事は悲しいけれど、葬儀というものは場所がどこであれ、個人の顔を拝見する、それに参列するという事で、“亡くなった”という心の区切りをしっかり付ける場なのだと思う。
というのも、私は大切に可愛がってもらった祖父、そして大好きな愛犬の葬儀・火葬に参列していない。
そのせいか、祖父が亡くなって何年も経つというのに、まだ田舎で元気に暮らしているのではないか、と想像してしまうのだ。
愛犬にしても、先日亡くなったばかりのせいか、まだしっかりと実感がわかない。否、こちらの場合はもしかしたらそう思いたくないのかもしれない。
たくさんの楽しい思い出を一緒に作り上げていった愛犬なのだから亡くなったなどともしかしたら認めたくない自分がいるのだ。
しかし、いつかそれを嫌でも認めざるを得なければならない日が来るだろう。
ペットが愛したソファも、いつも帰省したらワンワンと元気よく出迎えてくれたくれた声も、散歩コースもご飯を食べる時にいつも欲しそうに私の事を黙って横で見ていた事も、廊下で一緒に寝転がった事も。全部全部もうできない。もういない。
基本的に私は、もしくは私の家族が亡くなった場合、葬儀場は自宅になるべく近い場所が良い。
しかし私の葬儀場に関するチェック、と言ったら言葉はよくないのかもしれないが、色々な故人の葬儀でその呼ばれた葬儀場へ行った場合、一見どれもみな似ているように見えるが、実は結構違う事が良くわかる。
以前参列させてもらった葬儀場はマイクが入っていなかった。(司会者のマイクはしっかり入っていたのに挨拶するご住職のマイクが入っていない)これは故人の家族がそう望んで行っていたのなら別だが、もしもトラブルだったとしたら大きなトラブルとなる。それも通夜・告別式と続けてだ。
葬儀場で働いている人たちのひとりひとりの参列者に対する従業員たちの姿勢。接し方。これも重要です。
そして深夜は故人のそばに居られるのか? 布団などはあるのか? もちろんシビアな料金も発生してくる。
高い料金でお願いしても、葬儀場でなんらかのトラブルがあってもまずい。
本当に最後のお別れなのだからしっかりと葬儀場の方にも全力を尽くしてお別れのご協力をしてもらいたい。そして時には多少無理なお願いであってもどうか耳を傾けてもらいたい。
あと、参列者としていつも参考になっているのは、故人の家族から頂く香典返し。
葬儀場で葬儀の場合は香典をお渡しするとすぐに香典返しがもったいなくも頂ける。
自宅で葬儀を行うよりいろいろなことで手間が省ける。
そして帰宅してそれを恐れ多くも大切に丁寧に開ける時、コーヒーセットやガトーショコラなどという、ちょっと前までは考えられなかったようなお洒落なものがよく入っていたりする。
そしてそれに一緒に付け加えられているメッセージカード。(というのでしょうか)
大抵は似たような言葉が選ばれているメッセージカードなのだが、つい最近参列した知人の香典返しと共にきたメッセージカードはとてもとても素敵なものだった。
今までに見た事もないような素敵なカードでした。
そんな何気ないささやかなひとつひとつの事までも気を配ってくれる葬儀場と、そしてその葬儀場の人達に出会えるような場所を、そして従業員たちと出会えるといいな、と密かに思っている。
最後にひとつ。
亡くなった人でも犬でも、その身はもういない。
でも本当はいつだっているのだ。
自分の心の奥底の引き出しに。